「公団ウォーカー」管理人が選ぶ全国の"推し団地" 神代団地を散歩しながら「面白ポイント」探し

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団地というと4・5階建てくらいのシンプルな真四角のイメージでしたが、最近の新築分譲マンションのような見た目の建物も。

「ああ、59号棟はタイルが印象的ですよね。これは団地内で一番最後に建てられた建物なんですよ。

もともとこの場所には団地専用の汚水処理場がありましたが、市の下水道が整備されたため役目を終え、しばらく更地になっていました。

バブル時代の1987年に、この敷地を使って分譲マンションのような高層建物を建てたんです。ここだけ賃料がやや高めですが、とても人気です。募集が出てもすぐに満室になりますね」(照井さん)

神代団地内で一番新しい59号棟
神代団地内で一番新しい59号棟(写真撮影/片山貴博)

築古団地のリニューアル

時を同じくして、居住スペースの拡充の声に応えるべく改築されたのが増築棟です。ここは既存の団地を改修して、部屋を増やした建物。それまでは基本的に2DKか3DKで、広さも39平米~50平米でしたが、増築後は1部屋増え、広さも13平米~15平米大きくなりました。

「増築された居室かどうか判断する時には、各室のベランダを見ると違いがわかるから、そういう目で建物を観察してみてくださいね」と、照井さんはこっそり秘訣を教えてくれました。

手前にボコッと突出したベランダの部分が増築した部屋
手前にボコッと突出したベランダの部分が増築した部屋。既存建物のベランダ部分で繋いでいます(写真撮影/片山貴博)
増築部分
「建物の右3分の1の部分が増築部分」と照井さん。よく見ると屋根の部分が途切れており、途切れた部分にエキスパンションジョイント(構造の異なる複数の建物を連結する際に用いられる手法・工法)が入っていることがわかる(写真撮影/片山貴博)
増築棟の入居時
増築棟の入居時の写真。キッチンも洗面所も最新の設備に更新されていてとても綺麗(画像提供/照井啓太さん)

結婚を機に神代団地の2DKに住み始めた照井さんは、子どもが大きくなってきたことから、広くてきれいな増築棟(3DK)の空き部屋を虎視眈々と狙い続け、2020年ついにゲット!団地内で引越しして今も住み続けています。

増築棟との連結をした部屋
写真左:増築棟との連結をした部屋。もとからある建物のベランダ部分を洗濯機置き場に改装。写真右:連結部屋の向こう側に臨む、増築部屋(画像提供/照井啓太さん)
出窓
増築棟の部屋には出窓(右)もついていておしゃれ(画像提供/照井啓太さん)
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