米大統領選挙の投票日が迫ってきた。結果がどうなろうと、当面の米国政治を揺るがし続けるのはトランプ前大統領だ。2016年に始まったトランプ現象に呼応して「ニューライト(New Right)」と呼ばれる思想運動も起きた。この運動も選挙結果にかかわらず米政治・社会に長く影響を及ぼし続けるだろう。
ニューライト運動の系譜
ニューライトは、トランプ現象の原因は冷戦後に米国が歩んできた道が根本的に誤っていたことにあるとみて、新たにまき直しを探る保守側の動きだ。米国内でさえ、その意味を捉え切れていない面もある。いたずらにおどろおどろしく考えず、冷静な分析が必要だ。
訳語にも気をつけたい。「新右翼」という訳を見かけるが、日本語の「右翼」は強い意味を持つ。米政治に用いるライトやレフトはもう少し穏やかで広い意味だから「新右派」程度が適切だろう。
この記事は有料会員限定です。
ログイン(会員の方はこちら)
有料会員登録
東洋経済オンライン有料会員にご登録頂くと、週刊東洋経済のバックナンバーやオリジナル記事などが読み放題でご利用頂けます。
- 週刊東洋経済のバックナンバー(PDF版)約1,000冊が読み放題
- 東洋経済のオリジナル記事1,000本以上が読み放題
- おすすめ情報をメルマガでお届け
- 限定セミナーにご招待
トピックボードAD
有料会員限定記事
無料会員登録はこちら
ログインはこちら