(第28回)雇用が減少したのは零細企業と超大企業

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総じて言えば、製造業の従業員減少は、小規模企業と超大企業を中心として起こったことになる。前者での減少が約半分を占め、後者が12%程度を占めた。

つぎに、従業員数と企業数について、00年と09年の比較を資本金別に見ると、図に示すようになる。

資本金100億円以上では、企業数はほとんど減っていないが、従業員数が1割減になっている。つまり、企業は存続しているが、「人減らし」を行ったのだ。

ところが、資本金3000万円未満では、企業数の減少率が従業員数の減少率を上回っている。つまり、企業が廃業することによって従業員数が減ったのだ。このように、従業員減少の原因は、超大企業と小規模企業ではかなり異なる。

なお、資本金5000万円以上1億円未満では、企業数も従業員数も、00年から3%程度増えた。これは、従業員数別の傾向と同じものだ。

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