Netflix「タイプロ」非ジャニファンも虜にする訳 「まるで一般企業の採用面接のよう」との声も

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また昨年は、視聴者投票型の韓国発オーディションシリーズ『PRODUCE 101』の日本版ガールズグループオーディション番組『PRODUCE 101 JAPAN THE GIRLS』(通称、日プガールズ)が話題を集めていたことも記憶に新しい。同番組はデビューメンバーが決定する最終回を地上波(TBS系列)で生放送し、かつてのAKB総選挙のような熱狂的な盛り上がりを見せていた。

これらの人気オーディション番組に共通するのが、カリスマ的な魅力を放つ審査員のプロデューサーやパフォーマンストレーナーの存在である。たとえば『虹プロ』では、総合プロデューサーのJ.Y. Parkが番組内で数々の名言を残し、“理想のメンター像”としてメディアから注目された。

『日プガールズ』の場合は、視聴者投票制のため審査員は不在だが、歌唱・ダンス・ラップの各専門分野でトレーナーを務めた青山テルマ、イ・ホンギ、KEN THE 390、仲宗根梨乃、YUMEKIによる熱い指導が見どころに。個性豊かなトレーナー陣の活躍に「○○(トレーナー)が推し」という視聴者が出るほど、それぞれのキャラクターが好感度を集め、番組人気を押し上げた。

フィーチャーされる候補生が配信回によって異なるオーディション企画において、プロデューサーやトレーナーは視聴者を導くみちしるべ的な役割も果たしている。その分、見る側のモチベーションを左右する重要な存在でもあり、ある意味、視聴者から最も“推される”必要があるともいえる。

過去のオーディション番組と違う点は…

そんな他番組と比較して『タイプロ』は、現役アイドルのtimeleszメンバーが審査員を務めるため、元々の知名度も手伝って視聴者の関心は集まりやすい。

一方で、審査員としての実力は未知数だったが、蓋を開けてみると彼らの堂々たる審査員ぶりが視聴者を虜にしている。

特に、候補生との質疑応答の場面におけるメンバー・菊池風磨の鋭く的確なコメントは、まるで一般企業の採用面接のようだとSNS上でも話題に。ときにハラハラするような緊張感漂うやりとりもあり、ドキュメンタリーならではの見ごたえのあるシーンが続く。

『タイプロ』中の菊池の発言「歌詞忘れてるようじゃ無理か。歌詞はね、入れとかないと」が菊池風磨構文としてネットでミーム化したのも、この指摘のヒリッとしたインパクトが多くの視聴者の心に刺さったからこそだろう。

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