エヌビディアの株価はこれから本当に上がるのか 長期のテクニカル分析で今後の値動きがわかる
この状況を改善するのが、株価を表示する縦軸のデータを対数化した対数チャートだ。通常のチャートでは、値幅が等間隔に表示されているが、対数チャートでは株価の変化率が同じであれば、幅が同じになる。つまり10ドルの株価が100ドルに上昇した場合と、100ドルが1000ドルに上昇した場合は、値幅は90ドルと900ドルで違うが、倍率は同じ10倍なので、縦軸の目盛上の値幅が等間隔になる。
2013年以降の「月間勝率」は「91勝49敗1分け」
さて、エヌビディアは極めて高い成長性を背景に、荒い値動きも正当化されてしまう傾向がある。
だが、先述のように短期間で13倍になったこともあり、あまりにも陽の当たる部分ばかりが注目され、過去の株価変動についてはあまり知られていない。せっかくなので、ここは過去を振り返ってみよう。
同社の上場は今からちょうど四半世紀前の1999年である。上場後約25年を経たことになるが、単月ベースで見た月間の騰落率を見ると、最大の上昇率は2003年5月の83.4%。逆に2001年2月には48%強の下落率を記録するなど、なかなかの「暴れん坊っぷり」だ。
下のチャートは、「暴れん坊の幼少期」の部分を除き、2013年以降の少し大人になってきた同社株の月足を対数チャートで表示したものだ。
株価の右肩上がりのトレンドが定着してきた2013年から2024年9月までの141カ月間の前月末比騰落を見ると、上昇が91回、下落が49回、変わらず1回となっており、決して上昇ばかりが継続したわけではない。
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