気温差対策にも!「大判スカーフ」大人アレンジ術 ファッションエディターが教える秋のおしゃれ

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デザインディテールのように見えて、実はそこに、確かな理由があるからこそ存在し、なくすと、逆に違和感が生まれるのです。しかも、それぞれが、スタイルアップやデザイン性を高めるなど、別の役割を果たしているのが面白い。

ガンフラップはトラッドな印象を加え、かつ、上半身をすっきり見せてくれるし、肩章は、肩のラインを鋭角にシャープに、ウエストのベルトは、ウエスト位置を高く錯覚させてくれる。

原型は1900年頃発明された、といわれているので、100年以上経っても、今なお決して時代遅れにならないトレンチコート――。オリジナルに近い1着を選べば、きっとこの先100年、「古臭くならない」と思うのです。

アクアスキュータムは実は少しモードに映るし、バーバリーは、男っぽくてトラッド。日本のSANYO COATは、女性らしくエレガントなのが特徴です。

通年使えるスカーフは、「シルカシ」

スカーフというと、シルク100%、しかもツイル織りのものを思い浮かべる方が多いと思います。シルク糸を高密度に織るので、しなやかで丈夫、そして光沢が生まれるのが特徴。

大体サイズは90cm×90cm。大きく羽織る、というよりは、小さく折って結んだり――という使い方がポピュラーで、少しエレガントになるイメージ。

もちろん、こうした1枚も、きちんとした場面だけではなくカジュアルなシーンにも使えるのですが、とにかくシーズンレス、しかもアレンジの仕方が自在なのが、シルクカシミヤ、加えて大判のタイプ。

私が色違いで所有しているのは、エルメスのカレジェアン。カシミヤ70%、シルク30%の混紡なので、ツヤツヤピカピカというよりは、少しマットな質感。

多くの職人がそれぞれのプロフェッショナルな仕事をして完成する「柄」が、シルクツイルに比べて、毛足が立っていることで、曖昧になるのも気に入っているポイントです。

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