
インド政治の弱点
ベンガルールを歩くと、繫栄の中で栄枯盛衰のうねりが続いているインドの経済の素顔の姿を見ることができる。そしてこの町は、経済だけではなく、インドの政治の縮図としての性格も持っている。
メトロや高速道路の起点となっているベンガルール中心部には、カルナータカ州議会の建物がある。戦後ネルーが建てたものだ。夜間のライトアップが美しく、地元の住民が夕涼みに訪れる観光名所にもなっている。
南インドに特徴的なドラビダ建築ではなく、西洋風にも見える建物だ。建設当時の地元政府の権限は強くなく、中央政府の意向によって建てられたのであろう。建物の中央一番高いところには、アショーカピラーがあり、その下にカルナータカ州の象徴である2頭のライオンが組み込まれた紋章がある。
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