――結局、結婚してみないと、相手の本音はわからない気もします。
そんなことにならないためには、相手をよく見極めるしかないと思います。
「結婚後も仕事を続けていいというのが、入籍の条件です」「子どもができても、仕事は辞めません。それを認めてくれたら、結婚してもいい」とハッキリ言っておく。それで躊躇するような相手は、結婚相手としては見ないほうがいいでしょう。それでもいい、という相手がいても、念のために一筆書いておいてもらったほうがいいとさえ思います。後で心変わりする男性もいますから。「やりすぎじゃないの?」と思われるかもしれませんが、女性が結婚・出産後も仕事を続けるには、それくらいパートナーの理解と協力が必要なのです。
結婚・出産はキャリアにプラス?
――結婚・出産後に仕事を続けることがそれほど大変なら、自分は結婚や出産をしなくていいや、と考える女性もいるかもしれませんね。
それは人それぞれだと思います。私は、結婚や出産は、仕事上でもプラスになりました。夫や娘がいなかったら、その後の実績は残せなかったと思います。
――どういう面でプラスに働いたのですか。
一見、超ポジティブに見える私も、仕事がうまくいかないときは、ものすごく落ち込むんです。そんなとき、わんわん泣きわめいても、暴れても、黙ってそばにくれる相手がいるっていうのは、ものすごく救われました。
――母になったことで、仕事上の変化はありましたか。
結婚したり子どもを生んだりすることで、それまで見えなかったものが見えるっていうこともあります。人間って、自分では世の中が見えているように感じているかもしれないけれど、その立場になってみないとわからないことってたくさんあります。
独身時代は、道を歩いていて何も感じなかったちょっとした段差が、同じ道を出産後にベビーカーを押しながら歩いてみたら「こんなに危ないものなのか」って気づかされたり。
無料会員登録はこちら
ログインはこちら