常に業務の効率化や作業カイゼンを追い求めるトヨタでは、ネガティブ感情こそ、宝物です。「業務効率化のヒント(宝物)を見つけたぞ、ラッキー!!」と捉えると、感情のスイッチを切り替えることができます。
手軽なルーティンで感情のスイッチをうまくコントロールし、ネガティブ感情に振れるのを防げば、すーっと自然に作業をスタートすることができるようになります。
ルーティンで感情のスイッチを切り替えようとしても、慣れないうちは「ネガティブな感情は避けるべき」と意識すればするほど、つい「面倒だな」や「嫌だな」と口に出してしまうこともあるでしょう。人間の脳には「ダメ」「やってはいけない」と思うほどに、ついやってしまう傾向があるといいます。
でも安心してください。
そんなときには、「面倒だな」や「嫌だな」といったネガティブワードを、例えば、先ほどの通り「ラッキー!!」や「よし!」、「さあ、サクッと終わらせよう!」などといった言葉に言い換えるといいのです。
そのときに重要なポイントは次の通りです。
ネガティブ→ポジティブに変える
①3秒ルール
ネガティブな気持ちや言葉は、マイナス思考やストレスホルモンの分泌を促進するものの、実際には、感情脳(扁桃体)から指示が伝わり、思考やホルモン分泌に影響が出るまで約3秒かかるとされています。
つまり、3秒以内であれば、訂正が可能なわけです。そこで、3秒以内に「ポジティブワード」を発することで、ネガティブ感情を塗り替えてしまいましょう。
脳は頭で思っただけのことより、口に出した言葉により多く影響を受けます。言葉として発することで、ネガティブな感情ホルモンの分泌が止まって、ポジティブな感情ホルモンに入れ替わります。
さらに言葉だけでなく、先ほどの「感情のスイッチを切り替える」仕草や動作(ルーティン)も加わると、ネガティブからポジティブへと感情スイッチの切り替わりがより効果的になります。
もし「面倒だな」「嫌だな」と思ったり、口に出してしまったりしたら、焦らず、落ち込まず、3秒以内に「ポジティブワードを声に出す」。これを実践してみましょう。
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