アップル「iPhone16」いったいどこがスゴいのか 予測可能になっていたiPhoneに起こった"変化"
iPhoneの新機種は、アップルやハイテク業界全体にとって極めて重要な時期に登場した。アップルのビジネスは、iPhoneユーザーがスマホを長期間使い続けるようになったため、近年低迷している。
質問に答えたり、画像を作成したり、ソフトウェアコードを書いたりすることができる新たな技術が、新機種を購入するよう人々を説得することを期待して、アップルはAIに取り組むためのエンジニアリングチームを再編成することで、大きな賭けに出た。
手品ではなく、日常的に役に立つ機能が重要
より広範なハイテク業界は、アップルがAIの主流化に貢献することを期待している。マイクロソフト、グーグル、サムスンはいずれも生成AI機能を製品に追加しているが、それらの機能が広く採用されるには至っていない。
しかしアップルは過去に、デジタル音楽プレーヤーやスマートフォン、スマートウォッチで行ったように、時間をかけて新たなテクノロジーを受け入れ、それを普及させるのは可能なことを示してきた。
「問題はApple Intelligenceが、どれだけ優れているか、ということだ」と、市場調査会社TECHnalysis Researchのチーフアナリスト、ボブ・オドネルは言う。
「マイクロソフトやグーグル、OpenAIの信じられないようなデモを見てきたが、それはほとんどが手品のようなものだった。普通の人々が毎日何か便利なことをする手助けをすることができれば、人々は『新しいiPhoneが必要だ』と思うだろう」
iPhone 16は、同社がApple Intelligenceシステムを発表した6月よりも少ない機能でデビューする。来月からは、通知を要約し、おすすめの文章を提供し、Siriに画像を説明することで、より素早く写真を見つけることができるようになる。AIはまた、カメラを使って特定の種類の花や植物、犬の種類を識別することも可能にする。