アップル「iPhone16」いったいどこがスゴいのか 予測可能になっていたiPhoneに起こった"変化"
またSiriは、たとえば家族が飛行機で旅行する場合、それに関するテキストメッセージから詳細を引き出したり、航空会社の情報をチェックしてリアルタイムで到着の詳細を確認したりするなど、スマホの個人情報に関連するリクエストに対応する。
個人情報に関係のないリクエストは、アップルが春にOpenAIと契約を結んだ後、iPhoneで利用可能になるChatGPTにルーティングされる。
iPhoneの機能が限られていることは、アップルがいかに生成AIに慎重なアプローチをとっているかを象徴している。対照的に、グーグルは先月、会話型バーチャルアシスタント、人物を写真に編集する機能、複雑な質問に答える同社の生成AIチャットボット「Gemini」を搭載したPixel Phoneを発表した。が、チャットボットがユーザーに石を食べるように指示したりと、AIの誤作動も起きている。
低価格帯と高価格帯製品の差は縮まっている?
アップルはiPhone 16の4つのバージョンを発表したが、そのすべてに新しいカメラボタンが搭載されている。エントリーモデルであるiPhone 16と16 Plusは799ドル(約11万4000円)からで、より高速なプロセッサー、より強力なカメラ、携帯電話の懐中電灯などの機能を自動的に呼び出すようにプログラムできる「アクションボタン」を備えている。
上位モデルのiPhone 16 ProとPro Maxは999ドル(約14万3000円)からで、少し大きめのディスプレイ、より大きなバッテリー、スタジオ品質のオーディオをキャプチャーできる機能を備えている。これらは9月20日に発売される。
Apple Intelligenceを駆動するために、両機種は同様のプロセッサーーを搭載している。ベースモデルのiPhone 16にはA18チップが、iPhone 16 ProにはA18 Proチップが搭載されている。このアップグレードにより、低価格帯と高価格帯のスマホの性能差は、近年よりも小さくなっている。