「やる気ない」年上50代部下に言ったほうがいい事 年上部下が当たり前の時代のマネジメント

ブックマーク

記事をマイページに保存
できます。
無料会員登録はこちら
はこちら

印刷ページの表示はログインが必要です。

無料会員登録はこちら

はこちら

縮小
(撮影:今井康一)
業務上の悩みや、人間関係の悩み、長時間労働、モチベーションの低下……などといった問題は、どの企業でも悩ましい問題でしょう。これらを解決する際に重要なのが、中間管理職(ミドル・マネジメント)である「課長」の手腕です。よい課長がいれば企業もメンバーも、組織としてよりよく成長することができます。つまり会社の失敗・成功の命運を握っているのも課長クラスなのです。
しかしながら、状況の変化が激しい時代において、課長の椅子には誰がいつ座ることになるかわかりません。もしかすると、部下を率いる心の準備や、十分な能力を付ける前に抜擢されることだってあり得ます。そのようなときにどうしたらよいか。そのヒントを『新版 課長の心得』より抜粋してお伝えします。

年上部下が当たり前の時代に

 最近は、50歳台半ばもしくは60歳前で、役職定年制度を設けている会社が増えてきている。その年齢になると、部長・課長であっても役職がなくなり、一般社員になるという制度である。また65歳や70歳までの雇用延長をする企業や、YKKのように定年を廃止する企業も出てきているため、年齢は高いが役職が低くなるケースはますます増えてくる。

これは企業側にとっては、人件費を抑える、若手の登用を促進するなどの利点がある一方、課長にとっては、かつて部長や課長を経験した人が部下となり、自分より年上の部下をマネジメントしなければならなくなるケースが増えるということを意味する。 

役職がなくなり一般社員となった人の中には、プライドが高かったり、「給料が以前より減ったから」「自分は先が見えたから」などと考え、明らかにやる気のない者も出てくる。 

そのような部下に、どう対応すべきだろうか? 

2/4PAGES
3/4PAGES
4/4PAGES
安部 哲也 立教大学大学院ビジネススクール(MBA)客員教授・EQパートナーズ代表

福岡県生まれ。修猷館高校卒業。中央大学法学部卒業。BOND大学大学院 経営管理学修士課程(MBA)修了。パナソニック国内・海外部門にてシステムエンジニア、営業、マーケティング、企画、海外(香港)駐在など、リーダーシップ、マネジメントを経験。2002年、企業向け人材開発・コンサルティング会社EQパートナーズ(株)を設立。社長として同社を経営し、チーフコンサルタント・講師として、NTT、NTTドコモ、パナソニック、東芝、キオクシア、NEC、損保ジャパンなどで、経営者向け・次世代リーダー研修などを多数実施。2005年より立教大学大学院ビジネススクールにて、リーダーシップ理論、起業家理論、交渉理論、修士論文指導などを担当。

この著者の記事一覧はこちら
ブックマーク

記事をマイページに保存
できます。
無料会員登録はこちら
はこちら

印刷ページの表示はログインが必要です。

無料会員登録はこちら

はこちら

関連記事
トピックボードAD
キャリア・教育の人気記事