ワールドカップに万博「2030年代」に存在感増す国 2019年に海外からの観光解禁、年間1.5億人目標

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思い出に残るのが、2007年に、安倍晋三総理(当時)がサウジアラビアを訪問し、当時のアブドッラー国王(2015年逝去、現在はサルマン国王ですが、息子のムハンマド皇太子が実権を握っています)との首脳会談での通訳を務めたことです。

その前年の2006年4月、故スルターン皇太子(副首相、国防・航空相兼総監察官)が日本を訪問し、小泉純一郎総理(当時)とともに、「日本・サウジアラビア王国間の戦略的・重層的パートナーシップ構築に向けた共同声明」を発表しました。これを受けて安倍総理がサウジアラビアを訪れ、この相互訪問によって両国間の歴史は新しい時代の幕を開け、政治、経済、文化、科学のすべての分野で「戦略的・重層的パートナーシップの発展」を目指すことになりました。

また、2013年4月には、安倍総理が2度目のサウジアラビア訪問を行い、両国は資源・エネルギーのみならず、防衛、インフラ整備、農業、医療などさまざまな分野で協力を進めることとし、「包括的パートナーシップの強化に関する共同声明」を発表しました。

2014年2月には、サルマン皇太子(現国王)が日本を公式訪問され、当時の天皇陛下、徳仁皇太子殿下と会見されご親交を深められました。

2015年、日本とサウジアラビアは国交樹立60周年を迎え、さまざまな記念行事が両国において開催され、サウジアラビアより大規模な代表団が来日し、サウジアラビア政府による「日本・サウジアラビア外交関係樹立60周年記念フォーラム」が盛大に開催されました。サウジアラビアの民族、芸術、歴史等を紹介する展示会や講演会、民族舞踊ショーなどが行われました。

日本とサウジアラビアは、歴史的に友好関係にありましたが、特に安倍総理の時代には、その関係は大きく進展しました。

2020年1月の安倍総理の最後の外遊先は、サウジアラビアを含む中東3カ国。サウジアラビアでは将来のカギを握るムハンマド皇太子の別荘に招かれ、それは今でも日本とサウジアラビアの関係の大きな資産になっています。

大阪万博の次は2030年“リヤド万博”

2023年11月28日、博覧会国際事務局(BIE、本部パリ)の総会は、2030年国際博覧会(万博)をサウジアラビアの首都リヤドで開催すると決定しました。

開催を競った韓国・釡山、イタリア・ローマに投票で圧勝でした。リヤドでは「変化の時代 共に先見性のある明日へ」をテーマに、2030年10月1日から2031年3月31日まで万博を開く予定です。

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