東大生が出題!「思考力」をぐんと高めるクイズ 入試問題はただ暗記したら解ける内容から変化

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この問題で問われているのは、「中国人はなぜ、大豆を多く消費するのか」ということです。では、「消費」とはなんでしょうか? この問題を解くためには、「消費」という言葉の定義がカギになります。

「消費」という言葉には、いろんな解釈が考えられます。もちろん人間が食べるのも「消費」ですが、何か工業に使うのも「消費」ですし、人間以外の動物が食べるのも「消費」です。「人間が食べる以外の方法で、消費しているとしたら、どんな方法だろうか」と考えていくと、答えが見えてきます。

豚を育てるための飼料として使用

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正解は、主に「飼料用として、家畜に食べさせている」からです。中国では、豚肉が好んで食べられています。中華料理でも、大豆はぱっと思いつきませんが、豚肉を使った料理は多いですよね。

そして、その豚を育てるための餌「飼料」として、大豆の需要が増えているのです。国内の生産だけでは足りない分を輸入して、豚に消費させているというわけですね。

「思考力を問う問題は、訓練をしても解けるようにならない」と考えている人も多いかもしれません。

実際、「思考力を身に付ける」と言われると、どんなふうに身に付ければいいのか分からなくなってしまいますよね。

でも「事実と解釈を分けて考える」「言葉の定義をしっかりと考えて問題に取り組む」などの、「技術」を身に付けると、思考力を一段と高めることができます。

西岡 壱誠 現役東大生・ドラゴン桜2編集担当

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にしおか いっせい / Issei Nishioka

1996年生まれ。偏差値35から東大を目指すも、現役・一浪と、2年連続で不合格。崖っぷちの状況で開発した「独学術」で偏差値70、東大模試で全国4位になり、東大合格を果たす。

そのノウハウを全国の学生や学校の教師たちに伝えるため、2020年に株式会社カルペ・ディエムを設立。全国の高校で高校生に思考法・勉強法を教えているほか、教師には指導法のコンサルティングを行っている。また、YouTubeチャンネル「スマホ学園」を運営、約1万人の登録者に勉強の楽しさを伝えている。

著書『東大読書』『東大作文』『東大思考』『東大独学』(いずれも東洋経済新報社)はシリーズ累計40万部のベストセラーになった。

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