表舞台から消えたメグ・ライアンが今していること 女優としては見かけないが映画界には残っている

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その年の春に北米公開された『グラディエーター』で大注目されたばかりのラッセル・クロウとメグ・ライアンが組み、『愛と青春の旅だち』(1982)のテイラー・ハックフォードが監督するこの恋愛アクションスリラーは、当然のことながら期待が高かった。

ワーナー・ブラザースは、賞ねらい目的においても理想的な12月に公開日を据えた。だが、撮影中、ライアンとクロウのロマンスが発覚し、スキャンダルが世界を駆け巡ることになる。クロウはシングルだったが、ライアンは夫クエイドとの間に8歳の息子ジャックがいた。

この映画の取材では、映画に関する質問だけをするようにといつもより厳しいお達しがあったのを、筆者は覚えている。映画でライアンが演じる女性も既婚者で、誘拐された夫を助けようとしてくれる男性(クロウ)と心を惹かれ合うという話なので、なかなか気を遣ったものだ。

メグ・ライアン
2000年にはスキャンダルが持ち上がり、出演映画の興収もふるわなくなってきた(2000年撮影:ロイター/アフロ)

離婚して不倫相手とも別れる

そんな中でも宣伝活動をしっかりこなしたふたりはプロらしかった。しかし、努力は実らず、6500万ドルの予算をかけたこの映画の世界興収は6200万ドルで、赤字の結果に。アメリカではよく「悪いパブリシティはない」と言われ、ネガティブな話題も宣伝材料になるとされるが、この場合は違った。批評家受けも悪く、Rottentomatoes.comによれば、好意的な批評はわずか39%にとどまった。

ライアンとクロウのロマンスは、それからまもなく終わりを告げた。クロウは母国オーストラリアに住み続けることを願うも、息子がいるライアンはアメリカを離れられず、妥協点が見つからなかったのだ。ライアンとクエイドは、『プルーフ・オブ・ライフ』の公開から数カ月後に離婚。ライアンは、クエイドも過去に不倫をしていたと明かしている。

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