結婚相手の収入より気をつけたい"お金の使い方" 家庭の経済的安定には貯める力と殖やす力が大切

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一方で、負の資産(ローンや借金)も考えられますので、その有無や金額も確認しておくことはとても大事です。借金については、お付き合いしていても伝えにくいことが考えられますが、車のローンや、住宅ローンも負の資産に含まれますので、まずはこうしたローンから現時点でどのくらいの残債があるのか確認することから始めるといいと思います。

我が家の場合、夫婦でお互いの資産一覧表をつくって、定期的に確認しています。どこにいくら投資しているのか、どんな保険に入っているのか、すべてが一覧になっていますので、投資や保険の見直しにも有効です。

iDeCoやNISAで行っている積立投資や、貯蓄型の生命保険などは時間とともに資産額は増えていきますので、見直しの際に最新の価値を上書きして一覧を更新するようにしています。

こうすることで、お金が貯まっていく楽しみも夫婦で共有することができますし、金銭的な価値観を定期的にすり合わせできることにもなりますのでお勧めです。

選ぶ保険から相手の価値観がわかる

相手がどんな保険に入っているのか聞いてみることで、相手の価値観が見えてくることもあります。保険にも掛け捨ての保険もあれば、積立型の保険もありますので、これから家族になり、どちらを活用しながら資産形成を行っていくのかなど話し合えることも必要です。

マイホームも「賃貸」がいいという人もいれば、「購入したい」という人もいます。ちなみに我が家は賃貸派です。家族の、特に子どもの状況によって住む場所を変えたいからです。一方で、不動産を購入していないかというとそうではなく、不動産投資をすることで、同様の効果を得ることができています。

そもそも、私たちは何のためにお金を稼ぎ、何のために貯めているでしょうか?

結局は何かにそのお金を使うためであり、お金はいかに使うかによって人生を変えることができます。上手に使えば人生を豊かにすることができます。

すなわち、お金は人生を豊かにするためのものであって、結婚するなら、使い方に違和感のない人、資産が築ける人、お金の上手な使い方ができる人をお相手に選びたいところです。

長谷部 真奈見 FinCube代表取締役、フリーアナウンサー
はせべ まなみ / Manami Hasebe

慶應義塾大学法学部法律学科卒業後、 JPモルガン証券に入社。投資銀行部門にて、M&A(企業の合併・買収)のアドバイザリー業務に携わる。ニューヨーク本社にて勤務中、2001年「9.11世界同時多発テロ事件」に遭遇したことを機に、テレビ局へ転職。報道番組の記者兼キャスターを務め、現在はフリーアナウンサー(JOYSTAFF所属)として活動を続けている。2017年12月(株)FinCubeの代表取締役に就任し、自身もファイナンシャルプランナーとして家計の不安や企業の財務相談に寄り添っている。2024年4月から6月にかけて家族で世界一周旅行に出かけ、同年7月より米国ハワイ州・ホノルル在住。

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