りえ:Oさんは営業をなさっていて、仕事の話だと問題なく話ができるんですね?
Oさん:はい、そこまで口下手というわけではないのですが、「初対面の人との会話」は、いつまで経っても苦手です。何を話していいのかよくわからないし、いろいろ話そうとしても、うまく続かなくて。沈黙が怖いというのもありますし……。
りえ:初対面では、「どんな話題」を切り出すことが多いんですか?
Oさん:そうですね、天気の話とか……。「今日は暑いですね」とか。でもそれだと「そうですね」で終わってしまい、そのあと気まずい沈黙になってしまって(笑)。
りえ:わかります(笑)。私もさんざん経験しましたから。私からのアドバイスは3つあります。
ポイント1 「いい質問」「悪い質問」を知る
りえ:まずひとつめは、無理に自分からいろいろ話そうとせず「上手な質問力」を身に付けてほしい、ということです。
Oさん:「質問力」というと?
りえ:たとえば、「〇〇さんのお仕事は外回りが多いのですか?」とか「出張なんか多いのですか?」とか、相手の仕事の内容を聞くとか、です。
Oさん:確かに、「自分からいろいろ話をしなくては」と焦るより、質問をして相手に話してもらったほうが、打ち解けやすいですよね。
りえ:そうですね。そのとき大切なのは、「いい質問」と「ダメな質問」があるので、そこは注意をすることですね。
Oさん:「何でも質問すればいい」というわけではない、と。
りえ:ええ。たとえば、初対面の相手に「住んでいる場所」や「家族のこと」、あるいは「子どもの有無」などは、聞かれたくない人もいるので、避けたほうが無難ですね。
Oさん:確かに、「聞かれたくない質問」をしたら、逆効果ですよね。では「いい質問」というのは?
りえ:たとえば、「相手の持ち物への質問」は、無難でかつ使い勝手がいいですよね。
Oさん:仕事相手だと、「名刺」や「文房具」、あとは「カバン」とかですか?
りえ:そうです。相手の持ち物を観察して「この名刺のデザイン、すてきですね。ご自分でお考えになったのですか?」とか「万年筆をお使いなんですね。万年筆を使いこなせるっていいですね」などなど。
Oさん:「持ち物ネタ」は便利そうですね。おしゃれな人には「服装」を褒めるのも、相手が喜びそうですね。
りえ:まさにそのとおりで、このとき「ちょっと褒めて返す」というのがポイントなんです。
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