年金暮らしを圧迫「避けては通れない」2つの出費 年を取ると「減る支出」と「増える支出」がある

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総務省の家計調査によると、現役世代である50代の頃と比較すると、65歳以降は6割ほどの出費に抑えられています。そして、年齢が上がるほど、出費が少なくなる傾向があります。

大きな理由として、子どもの教育費がかからなくなることが挙げられます。65歳だと、多くの場合、子どもは学校を卒業して社会に巣立っています。また、長い間払い続けていた住宅ローンを払い終えていることも、理由の1つとして挙げられます。

さらに、若い頃と比較して、自然と消費意欲が減退することも挙げられるかもしれません。

例えば、かつては服や靴など、ファッションにかなりのお金を使っていても、年齢を重ねると昔ほどは買わなくなった。適度に楽しむ程度になったという人もいるのではないでしょうか。

とはいえ、収入は減るわけですから、なんの対策もしないと生活費がカツカツということになりかねません。せっかくの第2の人生を楽しむには、無理をしない範囲で少しだけ余裕があるといいですよね。

そのためには、お金を増やすことも大切ですが、出ていくお金を減らすことで、結果的に自由になるお金が増えることも重要です。

「法事や冠婚葬祭」を仕切る立場になることも

退職すると社内外の人との付き合いが少なくなるため、現役の頃と比べると交際費は減ると考えられます。

一方で、増えてくるのが冠婚葬祭です。

あなたが、式を仕切らなければいけない立場になることもあるでしょう。最低限のマナーを守りながら、ムダな支出を減らす。これも、老後を安心して生活するために身につけておきたい知識です。

身内が亡くなると、送り出す儀式(通夜や告別式など)だけでなく、その後も定期的に故人をしのぶ儀式が続きます。仏教の場合、そうした儀式は法事と呼ばれ、特に、亡くなった年は初七日から一周忌まで何度も行事が行なわれます。

もちろん、ただというわけにはいきません。

お寺へのお布施、供え物、会食費用など、まとまったお金が必要になります。すべて自腹ということはないでしょうが、事前に計画を立てておかなければ高額な出費をすることになります。

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