中国が狙う日の丸ハイテク磁石、標的はエコカー心臓部

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中国が世界供給の9割以上を牛耳るレアアース(希土類)問題が、新たな局面を迎えている。

レアアースは中国政府の輸出制限などにより、昨年後半から輸入価格が高騰の一途だった。これに対し、企業側が代替品への切り替えや再利用などによってレアアースの使用量を削減して対抗。その結果、「中国の輸出枠3万トンのうち9月末時点でまだ1万トン近い未消化分が残っている」(双日・資源化学品部)状況にまで改善した。

輸入価格も今年夏に天井を打ち、その後はジリジリと下降。2012年からは米国やオーストラリア、インドなどからの供給が本格的に始まることもあり、極端な中国依存への警戒感は薄れつつあるように見える。

中国の採掘枠削減でジスプロ途絶の危機

だが、安心するには早い。需給が好転しているのは研磨剤用途のセリウムなど「軽希土」(表参照)といわれる部類に限った話であり、中国への偏在性が高い「重希土」はいまだ需給改善の道筋が見えない。中でも、ハイテク磁石の製造に欠かせないジスプロシウム(ジスプロ)の調達難はむしろ深刻化している。レアアース問題の核心はここにある。

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