最新版!「CSR高成長」ランキング厳選15社 1位パナホームなど将来期待の企業がズラリ

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「CSR高成長ランキング」トップ15
順位 社名 総合得点3年平均上昇率(%) CSR得点3年平均上昇率(%) 財務得点3年平均上昇率(%) 総合順位
15年 14年 13年
1 パナホーム 7.4 15.0 2.2 229 233 260
2 小野薬品工業 6.7 17.3 0.5 276 282 359
3 日本ユニシス 6.1 10.2 2.3 138 141 182
4 栗田工業 6.1 13.4 1.1 236 249 291
5 丸井グループ 5.8 9.3 2.7 113 178 211
6 味の素 5.3 7.9 3.0 11 20 68
7 アシックス 5.2 8.9 1.7 71 92 111
8 IHI 4.8 6.2 3.4 108 148 153
9 ニチコン 4.6 7.3 2.3 195 200 244
10 王子ホールディングス 4.1 5.6 2.8 121 140 151
11 ANAホールディングス 3.6 2.3 5.0 94 113 116
12 中外製薬 3.4 5.7 1.3 64 79 85
13 伊藤忠商事 3.3 4.5 2.2 44 53 54
14 積水ハウス 3.1 1.7 4.6 40 54 60
15 クボタ 2.5 2.1 3.0 32 37 40
対象は2015年の総合順位が300位以内、2014、2013年が総合順位700位以内で総合得点、CSR得点(人材活用+環境+企業統治+社会性)、財務得点の3年平均上昇率がプラスで、かつ3年連続で順位が上昇している企業(15社)。3年平均の総合得点上昇率でランキング

 

2位は小野薬品工業(上昇率6.7%)。2012年394位、2013年359位、2014年282位、2015年276位とこちらも着実に順位を上げてきた。2015年の各得点は人材活用63.2点、環境71.8点、企業統治+社会性70.8点、財務254.4点。「CO2排出で2020年に2005年度比23%削減」を目指す中期計画や「生物多様性保全の取り組み」を環境指針に盛り込むなど環境分野に強みがある。

半面、劣っているのが人材活用。直近で40.2%と低い有給休暇取得率、女性管理職比率1.2%、同部長ゼロなど改善点はいくつもある。ダイバーシティ推進の中長期ビジョンでは「育児支援制度の制定」、「女性リーダーの人数増加」などをあげている。これらを着実に進めていくことで、人材活用の評価は高くなる。そうすれば高い成長性も継続できるだろう。

3位は日本ユニシス(同6.1 %)。2012年264位、2013年182位、2014年141位、2015年138位と100位以内も目前。各得点は人材活用86.8点、環境83.1点、企業統治+社会性96.1点、財務234.4点となっている。

各地域の顧客と経営層が意見交換を行うミーティング、取引先・協業先と年1回の意見交換会を開催するといった幅広いステークホルダー・エンゲージメントを実施。障害者支援として「東京盲ろう者友の会」主催の「パソコン通訳者養成講座」に協力するなど社会面でも幅広く活動し企業統治+社会性も高い得点となっている。

このようにCSRは各部門とも高いレベルにあるが、財務得点は低い状態にある。ただ、3年平均の財務データを使う財務評価では、2012年度の124億円の巨額な最終赤字は次回は対象外となり、得点は上がる可能性が高い。総合100位以内に入るのは多くの分野で上積みが必要になるが、同社は現状のCSR活動が維持できれば十分狙えそうだ。

少し目立たない優良企業が見つかる

4位は昨年5位から一歩上がった栗田工業(同6.1%)。2012年341位、2013年291位、2014年249位、2015年236位と少しずつ上げてきた。同社は総合水処理の最大手で装置に加え水処理薬品に強みがある。CSRの各部門は得意の環境が80.3点ともっとも高い。一方で人材活用(69.7点)や企業統治+社会性(69.5点)は上昇余地がありそう。

マテリアリティの設定やダイバーシティ推進の基本理念がないなどCSRへの取り組みは環境中心になっていることが伺える。CSRの視点から将来の企業のあり方を考えていくと自社が取り組むべき方向性が見えてくる。そして表面化した弱い分野を引き上げることで、リスク面の対応も含めて「信頼される会社」につながっていく。その結果がランキング上昇という形で表れてくるはずだ。それができれば順位もさらに上がっていくだろう。

5位は丸井グループ(同5.8%)。2012年235位、2013年211位、2014年178位、2015年113位と上昇。小売業内でも3位でセブン&アイ・ホールディングス、イオンの2強に続く存在で総合100位内も目前だ。各得点は人材活用88.2点、環境81.7点、企業統治+社会性87.7点、財務250.5点と人材活用の高さが目立つ。

女性が多い小売業で女性比率は管理職(16.7%)、部長(16.7%)、役員(10.5%)といずれも10%を超える。業種的に低い傾向にある有給休暇取得率も50%を超える。両立支援、インセンティブ向上といった制度も充実。LGBTの対応や退職した社員の再雇用など課題はいくつかあるが、全体的に高いレベルとなっている。

6位味の素(同5.3%)は総合11位と今回のランキング内で総合順位が最も高い。2012年98位、2013年68位、2014年20位と順調にトップクラスに上がってきた。いよいよ総合トップ10入りも目前。日本を代表するCSR先進企業としての存在感が高まりつつある。

7位はアシックス(同5.2%)。2012年165位、2013年111位、2014年92位、2015年71位と100位内に入った後もさらに上昇を続けている。以下、8位IHI(同4.8%)、9位ニチコン(同4.6%)、10位王子ホールディングス(同4.1%)と続く。

財務が好調でCSRも成長している企業は多くの人から魅力的と思われるはず。しかし、一部の超大手に隠れてしまうことも多い。そうした少し目立たない優良企業を見つけるための参考情報として本ランキングを活用いただきたい。

岸本 吉浩 東洋経済 記者

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きしもと よしひろ / Yoshihiro Kishimoto

1996年東洋経済新報社入社。以来各種企業調査にかかわる。『CSR企業総覧』編集長として、CSR調査、各種企業評価を長年担当。著書に『指標とランキングでわかる! 本当のホワイト企業の見つけ方』など。2023年4月から編集局記者、編集委員、『本当に強い大学』2023年版編集長。

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