東武日光線「板倉東洋大前から栃木」に何がある? 小さな駅でも構内が広い「北関東」らしい風景

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「栃木駅は、とにかく学生さんの駅ですね。埼玉県方面から県境を越えて通われる方もいますし、朝の通学時間帯にはかなりの学生さんでにぎわいます。國學院大學栃木への通学バスも駅前から出ていて、ほかにも県立高校がいくつもあって、各方面から毎朝たくさんの学生さんが栃木駅にやってきますね」(福田管区長)

栃木駅高架下の自由通路
イチゴのフラッグが出迎える栃木駅高架下の自由通路。奥にJR両毛線の改札(撮影:鼠入昌史)

ちなみに、JR両毛線の駅でもあるから、乗り換えるお客も多いのでは?と思ったら、意外とそうでもないらしい。

「乗り換えのお客さまは、あしかがフラワーパークに行かれる行楽の方などが中心ですね。栃木も蔵の町ということで、歩いて見るとなかなかいいところなんですよ。巴波(うずま)川には遊覧船も運行しています。2年に1回、大きな山車が出る『とちぎ秋まつり』もあって、これはなかなかの人出になるのだとか。今年はそのお祭りの年で、私も楽しみにしています」(福田管区長)

地元愛にあふれている

福田管区長は、昨年秋に坂戸駅から異動してきた。栃木駅にやってきて感じたこととは……。

「こちらの町の方々は、地元への愛が強いですよね。なんとか町を盛り上げようという熱意もすごい。私もJRさんと一緒になって、できることは協力したいと思っています。入館無料の『岩下の新生姜ミュージアム』を訪れる人も多いです。出てくるときにはテーマソングが頭から離れない。自然と口ずさんでしまうんです(笑)」(福田管区長)

栃木駅はもちろん特急の停車駅。古くは舟運で栄えた歴史を持ち、明治初期の一時期には県庁が置かれていたこともある。そんな歴史を感じることのできる町歩き。東武日光線の観光というと、どうしても日光のイメージが強い。

が、その途中にもこうした魅力的な町がある。ほかの小さな駅ともども、個性と奥深さを兼ね備えた北関東の駅めぐり。なかなか悪いものではなさそうだ。

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鼠入 昌史 ライター

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そいり まさし / Masashi Soiri

週刊誌・月刊誌などを中心に野球、歴史、鉄道などのジャンルで活躍中。共著に『特急・急行 トレインマーク図鑑』(双葉社)。

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