新首相が誕生後すぐの「電撃解散」はあるのか 「10・27」衆院選、参院岩手補選と同日案も浮上

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このため、新首相が同じ手法を踏襲すれば「9月30日に10月10日の解散断行を明言することで、参院岩手補選と同日の10月27日衆院選投開票が可能になる」(同)わけだ。

人気者の新首相なら“電撃解散”のメリット大

もちろん、「すべては新首相の決断次第」(政治ジャーナリスト)だが、「石破氏や小泉氏のような国民的人気が高い人物が新首相になれば、“電撃解散”のメリットは大きい」(同)のは否定できない。だからこそ、野党側も「自民が顔を変えた途端の『冒頭解散』は十分あり得る」(立憲民主幹部)と警戒心を露わにするのだ。

ただ、一般国民からみれば「まさに永田町でしか通用しない政治手法。首相はもとより新内閣の閣僚は、衆参予算委質疑での野党との政策論争を尽くした上で国民の審判を仰ぐのがあるべき姿で、一方通行の代表質問だけで衆院解散というのは邪道の極みで国民の政治不信を拡大させるだけ」(閣僚経験者)との厳しい指摘も少なくない。

このため、新首相は「冒頭解散による政治的メリットとデメリットをどう考えて判断するかで、トップリーダーとしての資質が厳しく問われる」(自民長老)ことは間違いなさそうだ。

泉 宏 政治ジャーナリスト

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いずみ ひろし / Hiroshi Izumi

1947年生まれ。時事通信社政治部記者として田中角栄首相の総理番で取材活動を始めて以来40年以上、永田町・霞が関で政治を見続けている。時事通信社政治部長、同社取締役編集担当を経て2009年から現職。幼少時から都心部に住み、半世紀以上も国会周辺を徘徊してきた。「生涯一記者」がモットー。

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