「資産4000万円でも"ボロ家屋"暮らし」驚きの実態 「質素すぎる老後の暮らし」は本当にいいこと?

✎ 1〜 ✎ 9 ✎ 10 ✎ 11 ✎ 最新
著者フォロー
ブックマーク

記事をマイページに保存
できます。
無料会員登録はこちら
はこちら

印刷ページの表示はログインが必要です。

無料会員登録はこちら

はこちら

縮小

ご自宅は築50年の古い家屋で、リフォームなども一切していない様子です。

玄関ドアなどもガタついて、スムーズな開閉もままならないほどです。

また、車についても、かなり年式の古いものを大事に乗っていらっしゃる様子でした。

服装などを見ても、Gさんはとても質素な暮らしをしているようです。

正直に言えば、「整理するほどの資産があるのだろうか……」というのが私の気持ちでした。

まずは資産状況を把握しようと、Gさんに預金通帳や保険証書など、金融資産についての書類を見せてもらうことにしました。

「4000万円の金融資産」と「十分な年金」

驚いたことに、Gさんご夫婦は4000万円もの金融資産をおもちでした。

「自分たちには大した財産などないから、贅沢はしない。先のことを考えると、お金を残しておかないと不安」というのです。

Gさんには年金収入もあり、これだけの資産があるなら、もっともっと快適な生活ができるはずです。

しかも年金収入でふだんの生活費を賄えているため、老後資金が目減りするどころか、長生きすればするほど資産が増える状態でした。

資産をご自分たちのために有効に使おうと望めば、家のリフォーム(バリアフリー含む)も、安全性の高い車も、生活のサポートサービスも手に入れられるのに……。

さらにご本人たちが望むなら、快適なサ高住(サービス付き高齢者向け住宅)への入居も可能です。

次ページなぜ、お金をうまく使えなくなるのか
関連記事
トピックボードAD
キャリア・教育の人気記事