コンテンツや純正オプションにおカネを落とさない中国人、本体の海賊版は減少傾向だが…
日本では売られていないこうした製品は「連続インク供給システム(中国語で連続供墨系統)」と呼ばれ、そうした非純正プリンタオプションばかりの展示会「亜州打印耗材展覧会(ReCHINA ASIA EXPO)」も毎年開催されている。次回の展示会は11月15~17日に上海で開催。この時期に上海を訪れる読者はちょっと見てみるといいだろう。
以上のように中国の消費者は、ステータスも兼ねる精密機器こそモノを追求するが、そのコンテンツやオプションにはあらゆる智慧を駆使してカネを落とさないようにする傾向がある。中国市場だけでなく、中国で作られた中国の消費者向け思想の商品が世界に広がるのでメーカーにとっては厄介だ。
途上国が大きな市場となる今後、本体ばかり買われて、収益を回収する手段のはずのコンテンツやオプション、消耗品が世界市場で全然売れなくなってしまうかもしれない。
■亜州打印耗材展覧会
やまや・たけし
中国内陸部在住のIT専門ライター、中国のIT事情を中心に取材・執筆。著書に『新しい中国人 ネットで団結する若者たち』(ソフトバンク新書)。
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