コンテンツや純正オプションにおカネを落とさない中国人、本体の海賊版は減少傾向だが…
実際、中国のiPhone人気はものすごく、ステータスを表現できメンツを満たせるうえに、ゲームもビデオも音楽も楽しめる。AndroidスマートフォンはiPhoneほど注目を浴びてはいないが、しかし先に通信費用をまとめて払えばタダ同然で端末を手に入れられることから、買い替えによりAndroidスマートフォンが急速に普及していると現場にいて感じる。
ところが中国のスマートフォンユーザーは多くの有料ソフトを“タダ”で遊んでいる。
通常、iPhoneアプリはApp Storeで購入し、ダウンロードするのが一般的だ。少なくとも日本ではそれが主流であろう。
しかし、中国ではアップル純正のApp Storeを介してアプリをダウンロードする割合は極めて少なく、中国産のアプリダウンロード用のソフトを介して、中国産ソフト内で提供される海賊版無料アプリをダウンロードするのが一般的だ。
蛇足となるが、スマートフォンやタブレット端末とともに注目されたのはAmazonのKindleをはじめとした電子書籍リーダーだ。中国でもKindleの登場後、Kindle似の電子ブックリーダーとKindle Store似の電子書籍ストアが登場した。
最近では海賊版配信者がいれば、すぐにコンテンツホルダーが訴えるようになったため、データ化された電子書籍の海賊版は表からは消えつつある。
が、電子書籍自体は人気でも、電子書籍リーダーではなく、汎用のスマートフォンや携帯電話で読む人が多数派(2億人)だ。そのうえ、プロアマ問わず、ネットで公開する無料のネット小説が人気である。そのため、電子書籍をわざわざ有料で購入するAmazon型ビジネスモデルは、中国ではメジャーになりそうにはない。
さて、パソコンやスマートフォンではなく、ゲーム専用機向けゲームの海賊版は相変わらずひどい。中国向け製品でないことをいいことに、海賊版がショップやネットで堂々と公開されている。