もはや命懸け!猛暑のゴルフは楽しめるのか 「8月にやるな」の遺言を破って得た教訓

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そして、18ホール回りきった。とはいえ、この時期はやはり大変だ。水を500ミリリットルのペットボトルで4本以上飲み、即席でキャディーさんが作ってくれた、氷水を入れたビニール袋を頭や首にのせながらプレーしたが、最後の方は朦朧としていた。

身の危険を感じてハーフでやめた人もいた。猛暑のゴルフは「死」と隣り合わせ、というのは決して大げさはないという印象だ。ゴルフ場ではコース内に日陰を作ったり、ミストを流したりして、対策をしているところもあるが、室内ゴルフ場でも作らない限り18ホールすべてにできるはずはないので、ここは猛暑という自然を相手にするしかない。

落雷にも注意せよ

この時期、落雷への注意も必要だ。数年に1度ぐらいはゴルフ場での死亡事故が報道されている。こちらの対策グッズはない。プロのトーナメントでは「ゴロッ」ときた瞬間にプレーをやめて避難する選手が多く、すぐに中断される。落雷に見舞われた大会も過去にある。

ゴルフ場、特に雷の発生しやすいところでは、数ホールごとに避難小屋があることが多いが、全てをカバーしてはいないので、とにかく雷とわかったらプレーをやめて避難小屋へ、なければ低いところ(バンカーの中がいいという説もある)へ身を隠したい。木の下はやめた方がいい。ゴムタイヤのカートにのっているのもいいかもしれない。木が多く、金属の棒を振り回しているのだから、雷としても狙いやすいのがゴルフ場ということを忘れないことだ。

こうしてみると、真夏のゴルフはある意味「命懸け」かもしれない。まだ猛暑は続く。ゴルフをするなら、対策と注意だけは怠りなく。

赤坂 厚 スポーツライター

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あかさか あつし / Atsushi Akasaka

1982年日刊スポーツ新聞社に入社し、同年からゴルフを担当。AON全盛期、岡本綾子のアメリカ女子ツアーなどを取材。カルガリー冬季五輪、プロ野球巨人、バルセロナ五輪、大相撲などを担当後、社会部でオウム事件などを取材。文化社会部、スポーツ部、東北支社でデスク、2012年に同新聞社を退社。著書に『ゴルフが消える日 至高のスポーツは「贅沢」「接待」から脱却できるか』(中央公論新社)。

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