本当に強い大学【2011年版】総合ランキング・トップ100--教育力・就職力・財務力で独自ランキング
3位は慶応義塾大学。上場企業役員数が2000を突破している唯一の大学だ。就職上位層の30歳年収も高水準で、教育研究充実度も比較的高い。
4位にはトヨタ自動車が設立した豊田工業大学が入った。就職率が97・5%でトップだったことが牽引している。トヨタからの寄付金や、共同研究・受託研究といった外部資金の獲得力もあり、自己努力収入比率も高い。
7位の一橋大学は昨年までの旧基準では17位だった。しかし、図書資産を考慮に入れた新基準では昨年も8位。図書の充実度がうかがえる。9位の名古屋市立大学も同様に新基準になったことで順位が引き上げられている。
旧基準・新基準にかかわらず、昨年との対比で大きく順位をジャンプアップさせたのが16位の創価大学。寄付金を357億円も集め、自己努力収入比率が77・0%とトップだったことがその要因だ。寄付金の2位は慶応大学の62億円なので、その多さは群を抜いている。創立40周年を迎え、キャンパス内の新棟建設計画もあり、積極的な寄付金獲得活動が功を奏した。
18位の宮崎大学も順位を上げた。昨年25%減だった志願者数が32%増へ一転したためだ。23位の佐賀大学も順位が上昇。経常利益率が9・9%と前年度の2・3%から大きく改善した。患者数や手術件数が増え、病院からの収入が増加したことによる。そのほか、同じく病院収入が増えた34位の群馬大学、志願者数がほぼ倍増した28位の東北福祉大学も順位を上げている。
42位の横浜国立大学は、経常利益率が昨年のマイナス1・9%から今年の2・2%へ改善したことで順位が大きく上昇した。学内に「人件費プロジェクトチーム」を設置し、10年度に人件費約1・4%を削減した効果が表れた。
明星大学は学生1人当たり図書資産が私立大学中2位と充実しており、昨年の100位圏外から37位にランクインした。杏林大学も図書資産が豊富で51位に入ってきた。
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