本当に強い大学【2011年版】総合ランキング・トップ100--教育力・就職力・財務力で独自ランキング

 

 

「就職力」は、最近ますます注目度が高まっている評価軸だ。4年間私立大学に通わせれば、文系で400万円、理系で520万円程度かかる。そのリターンとして十分な就職ができるかは、受験生としても、その親としても気になるところ。本誌では「就職力」を、就職率、上場企業役員数、就職上位層の30歳年収という三つの指標で判断している。

「就職率」は、卒業生から大学院進学者を引いた人数に対する就職決定者数の比率。多くの大学が宣伝に用いている、就職希望者に対する就職者の比率といった、対象を狭めた数値ではないため、より実態に近いと考えられる。

「上場企業役員数」は、その大学の出身者の何人が、上場企業の役員をしているかを示したもの。上場企業に就職した後の昇進力を示す指標ともいえる。「就職上位層の30歳年収」は、トヨタ自動車やソニーといった主要327社の30歳年収を本誌が独自に試算し、それら主要企業にその大学の出身者が何人就職したか、その人数による加重平均で算出している。

もう一つの評価軸、「財務力」については、四つの指標で判断している。「志願者数増減率」は、今年の受験者数の5年前比。志願者が増えれば入学検定料収入が増え、財務を改善させる。さらに「経常利益率」で収益性を測り、「自己資本比率」で財務の安定性を見ている。「自己努力収入比率」により、寄付金や資産運用収入、受託研究収益といった、大学の自助努力で得られる資金の多さがわかる。

新基準でも東大がトップ 人件費減で横浜国大が浮上

こうした総合的な視点で見て最も強いと判断できるのが東京大学だ。これでランキング6年連続のトップ。今年から教育力の指標を変更したが、その新基準でも首位となった。科研費が断トツに多いこと、上場企業役員数が3番目に多いこと、自己努力収入比率や自己資本比率が高いことなどが寄与している。

2位は京都大学。科研費が東大に次いで多く、自己努力収入比率も高い。昨年のランキングでは3位だったが、図書資産を指標に入れた新基準で見ると昨年も2位だった。

 

 

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