サムスンが五輪パートナーを30年以上続ける価値 最新の機能やデザインを採用したスマホを投入

著者フォロー
ブックマーク

記事をマイページに保存
できます。
無料会員登録はこちら
はこちら

印刷ページの表示はログインが必要です。

無料会員登録はこちら

はこちら

縮小

以来、オリンピックごとにサムスンは専用モデルを選手向けに開発してきた。いずれも自社の携帯電話・スマートフォンの最新製品をカスタマイズしたもので、最新の機能やデザインを採用した自信作だ。

2004年のアテネ夏季オリンピックで投入された「SGH-i530」はオリンピック関連のイベントを提供するSamsung Wireless Olympic Works(WOW)サービスを搭載し、オリンピック期間中の選手の滞在をサポートする機能も搭載した。2012年の夏季ロンドンオリンピックでは携帯電話からスマートフォン(Galaxy S3)に置き換えられ、SNSなどより多くの機能を使うことができるようになった。

このようにサムスンのオリンピックモデルはオリンピックロゴをつけただけの製品ではなく、選手をサポートするアプリやサービスも搭載されている。なおオリンピックモデルはすべてがオリンピック選手向けだけというわけではなく、一般販売も行われるケースもある。日本でも販売されたモデルがあり、2016年リオ夏季オリンピックモデルはauから、また2021年東京夏季オリンピックの「Galaxy S21 5G Olympic Games Edition」はドコモから登場した。

ドコモから販売されたGalaxy S21 5G Olympic Games Edition(サムスン電子提供)

パリ滞在中の選手を支援する2024年オリンピック

今回、オリンピック選手約1万7000名に提供されたGalaxy Z Flip6 Olympic EditionにはIOC公式アプリが搭載されている。最新のオリンピックスケジュールの確認やオリンピック会場内の移動をサポートする「Athlete 365」「Olympic Shop」「Paris 2024」「Transport Accred」、そしてIOCホットラインなど選手をサポートするアプリがインストール済みだ。

さらに選手の滞在をサポートする以下のサービスも提供された。

・フランスのキャリアOrangeによる100GBの5Gデータ通信
・オリンピック・パラリンピック村に設置されたコカ・コーラ(IOCワールドワイドパートナー)自販機の無料チケット
・イル・ド・フランス モビリティの公共交通機関無制限利用パス
パリオリンピック公式スマホにはコカ・コーラや交通機関の無料パスもインストール済み(筆者撮影)
関連記事
トピックボードAD
ビジネスの人気記事