東大合格者が続出する一流校が海外にあった

アジア中から優秀な留学生が殺到!

ニュージーランドの最大都市、オークランドにAICはある(写真:c6210/PIXTA)

アジア屈指の大学である東京大学には毎年、日本中から試験成績の優秀な学生が集まってくる。その東大が世界の頭脳を募るために2012年に始めたのが、国際的カリキュラムを導入した教養学部英語コース(Programs in English at Komaba=PEAK)である。

2015年度(9月入学)には、世界各国から237の出願があり、75人が合格(入学予定者数は非公表)した。実は、このうち24人はニュージーランドの同じインターナショナルスクール、「オークランド・インターナショナル・カレッジ (Auckland International College=AIC)」の卒業生である。

私自身も、AIC卒業生で現在、PEAKに通う2年生だ(9月から3年生)。現在、PEAKには全部で71人の留学生がおり、5人がAIC卒業生である。東大にこれだけの留学生を送る、AICとは一体どのような学校なのだろうか。

世界トップクラスの大学に続々入学

オークランド郊外のブロックハウス・ベイにある校舎は国際色豊かだ(AICのホームページより)。

広島県に本拠を置く学習塾・学校経営の鷗州コーポレーションが運営するAICは、2003年にニュージーランドの最大都市であるオークランドに設立された。ニュージーランドのほか、日本や韓国、ベトナムなど世界14カ国から選ばれた約300人の生徒が学んでいる。

ニュージーランドに学校を設立したことについて、AICの理事兼取締役を務める柴田圭輔氏は「AICの創設者は、若者が潜在能力を最大限に発揮し、未来のリーダーになれるように支援することを信条としている。安全で魅力的な場所であり、(学校を設立するうえでの)規制が比較的自由なことからニュージーランドを選んだ」と話す。

ニュージーランドといえば、雄大な自然やアウトドアスポーツが盛んだというイメージが強いだろう。だが、こうした印象とは異なり、私が在学していた当時のAICはダウンタウン地区にあり、校庭すらなかった。6階建ての校舎には、寮も併設されていた。よほどのことがない限り、私自身がこの校舎を出ることはなかったが、生徒たちは放課後によく、ジェラートを食べにクイーンストリートに出掛けたり、勉強をしに市立図書館に行ったりしていた。

その後AICは2012年に、郊外のブロックハウス・ベイにある新校舎に移転し、学生生活はより緑に囲まれたものとなった。しかしそれでも、他校と比べると、校庭がかなり狭いことは疑いようもない。

校庭の広さはともかく、AICがニュージーランドでも注目されている一つの理由は、その進学先にある。2015年度を例に取ってみると、米ハーバード大学に1人、米マサチューセッツ工科大学 (MIT) に1人、米ペンシルベニア大学に3人、英オックスフォード大学には4人が合格。実に世界ランキング50以内の大学にのべ324人が合格しているのだ。

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