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「クリミア上陸作戦」で停戦交渉狙うウクライナ 秋に向け軍事攻勢へ、力の立場でロシアへ呼びかけ

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  • 吉田 成之 新聞通信調査会理事、共同通信ロシア・東欧ファイル編集長
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では、その「現実的計画」とは何なのか。総司令官の念頭にあるのは、クリミア半島へのウクライナ軍部隊による上陸作戦だと同軍事筋は指摘する。

クリミアのロシア軍には、もはや上陸を阻止する力はないとウクライナ軍はみている。ウクライナ軍は上陸作戦開始では一時的な奪還ではなく、より本格的な奪還作戦の開始を目指すという。

この上陸作戦が実行に移れば、ウクライナ軍が2023年秋に失敗した大規模反攻作戦以来の第2次反攻作戦に踏み切ったことを意味する。

着々と進むクリミア奪還作戦

クリミア奪還に向け、ウクライナ軍は併合でクリミアに移住してきたロシア人や親ロシア系住民など民間人のロシア本土への大規模な追い出し作戦にも着手した。つまりクリミア併合体制の、軍事的のみならず、社会的な崩壊に向けた心理的圧力作戦である。

その象徴が、クリミアのケルチ海峡に面した港で、ロシアのフェリーを大破させたことだ。フェリーはロシア軍が、鉄道の貨物車両や人や車をロシア本土との間で運搬するために使われていた。

この結果、クリミア住民はロシア本土との行き来でフェリーが使えなくなった。残る移動手段はクリミア大橋だけとなった。ウクライナ軍は、これまでロシア系住民の本土移動を促進するため、本土との最大の動脈であるクリミア大橋に対する大規模な破壊攻撃を意図的に回避し、通れるようにしてきた。

しかし、クリミア上陸作戦が近づいた今、住民に早期移動を促すためにフェリーという運搬手段を遮断。ロシア系住民に対し、急がないと大橋が破壊されて本土に戻れなくなるぞ、と圧力を高めているのだ。

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