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千里中央、北大阪急行延伸で「地盤沈下」進むのか 終着駅から中間駅になったニュータウンの中心

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一方、北急の開業以来54年間にわたって終着駅の座を守ってきた千里中央駅は、延伸により中間駅となった。ほぼ全列車が箕面萱野方面に直通しており、千里中央駅を始発駅とする列車は初電の1本のみ。千里中央行きの列車はゼロである。

当然ながら、列車の行き先表示や各駅の案内表記は「千里中央」から「箕面萱野」へと変わっているが、延伸から4カ月が経ってもまだ慣れない。

地下2階にホームがある千里中央駅。吹き抜け構造のため、改札階の通路から列車がよく見える(撮影:伊原薫)

だが、住民にとっては“慣れない”というレベルの問題ではない。始発駅から中間駅になったということは、これまでは朝ラッシュ時でも並べば確実に座れたのが、今後はそうはいかなくなるということである。実際、北急には「延伸後も千里中央駅始発の列車を何本か残せないのか」といった沿線住民の声が届いていたという。

延伸で人の流れが変わった

7月上旬の平日朝に筆者が現地で確認したところ、確かに最も混雑する時間帯は空席のない列車があったものの、ピークは思ったほど長くなく、それが過ぎれば千里中央駅からも座ることができた。

印象的だったのは、千里中央駅の混雑が以前より落ち着いた点である。これは、千里中央駅から箕面方面に向かっていた路線バスの多くが、延伸に合わせた路線再編で箕面萱野駅を新たな接続駅としたためであろう。これまでは箕面市域の広範囲から千里中央駅に集まっていた利用者が、延伸区間を含む3駅に分散された形だ。

また、昼間時間帯には千里中央駅から箕面萱野駅方面への利用者も少なからず見受けられた。前述の大型商業施設などに向かう人々だと思われるが、鉄道ができたことによってこうした行き来も活発になっているようだ。

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