ユニクロが秋冬に向けた戦略商品展開を本格化へ。気温低下追い風に、既存店増収目指す

ユニクロが秋冬に向けた戦略商品展開を本格化へ。気温低下追い風に、既存店増収目指す

ファーストリテイリングの中核業態ユニクロは、秋冬の強化商品を発表、9月下旬からテレビCM等のプロモーションを開始した。代表商品の機能性肌着「ヒートテック」に続く秋冬の戦略商品の強化で、既存店を中心に収益拡大を狙う考えだ。

「冬は(将来への不安や所得低下が懸念され)厳しい商戦になりそうだが、既存店前期以上を目指す」(柳井正会長兼社長)ユニクロにとって、安定収益源となっているヒートテック以外の商品で、既存店収益をどれだけカサ上げできるかが今2012年8月期業績のカギを握る。

9月下旬から大々的にプロモーションを行っている秋冬の戦略商品は「ニット」と「新ウルトラライトダウン」だ。

ニットは天然素材のウールを100%使用、約1年半前から原料調達を進めたことに加え発注量を拡大したことで、高騰中の羊毛価格を吸収、販売価格は前シーズンと同価格か、1990円と1000円安い商品もそろえた。「ニットスタイルの流行がきているほか、ウォームビズでスーツやジャケットの下に着用する需要も見込める」(高橋辰代・ニットMDチームリーダー)として、ニットは前シーズンに比べ1.5倍の数量を投入。カラー展開も12色から18色へ拡大し、一人複数枚の購入も狙う。

前シーズン、12月末までにほぼ完売状態となっていたヒット商品の新ウルトラライトダウンも拡充する。通常のダウンジャケットの重量が600グラム程度のところ、200グラムを切る軽量性がウリで、小型ポーチに収まる携帯性で他社の同等商品と差別化している。ベストなど新たな品目も追加し、同商品は前シーズンの約2.5倍を投入、実需の高まる1~2月の販売機会ロスをなくすことで、年明けの業績底上げにも直接寄与しそうだ。価格も3990~7990円と同社商品の中では中高価格帯に位置し、計画どおりに販売できれば収益貢献度合いは大きい。

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