KDDIがiPhone5を販売、サムスン・ギャラクシー投入も狙い、スマホで最強の布陣に
携帯電話国内2位のKDDIが米アップルのスマートフォン、「iPhone」を発売することが濃厚となった。
発売時期は年明けとなる予定だが、KDDI側は発売時期を早めたい意向で、年内発売に繰り上がる可能性もある。
iPhoneはアップルの人気端末。累計販売台数は全世界で1億台を超える。その最新機種は来月4日(日本時間で5日深夜)にアップルから発表される。日本での発売は、同月中旬頃となる見込みだ。
現在、日本では、iPhoneは業界3位のソフトバンクのみにより、独占的に販売されている。だが、世界的には、複数の通信事業者による取り扱いがほとんど。本国米国でも今年2月、ベライゾン・ワイヤレスが取り扱いを開始し、07年以降長らく続いてきた、AT&Tによる販売独占が崩れている。
国内首位のNTTドコモ、同2位のKDDIとも、水面下でアップルと交渉を行ってきたが、ドコモは販売条件などで折り合わず断念した。一方のKDDIは、昨年から交渉を開始。iPhone獲得に向けた意欲はすさまじく、アップルが突き付ける相当に厳しい販売条件も唯々諾々と受け入れたという。今夏には、販売開始の合意に至った。
その後、業界内には、KDDIによる取り扱い開始に関し、次第にまことしやかなうわさが流れ始めていた。
初回ロットの発注、なんでこんなに少ないんだ?--国内端末メーカーのもとには、明らかな異変が生じていた。年末以降発売していく新製品について、KDDIはこの時期、メーカー側に発注を行っていく。だが、その数量が、例年に比べ明らかに少なかったのだ。他社と情報を交換しても、数が合わない。やはりiPhoneの販売が始まるのか--そうした声が、日増しに強まっていった。