BOPビジネスの正しい進め方《第1回》--小分け袋の販売がBOPビジネスではない
このようにBOP層を「消費者」という一面だけでなく、「インクルーシブ」にとらえるほうが、日本企業のビジネスチャンスをもっと広げることにつながる可能性が高いと筆者は考える。
しかし、現実には、BOP層をバリューチェーンに巻き込みインクルーシブなビジネスにするには課題も多い。それを乗り越え、イノベーションを引き出すにはBOP層をいかにバリューチェーンに組み込むか。BOP層向けの戦略構築が必要となる。
この連載では、多くの日本企業が誤解している「BOPビジネス」をどのように進めていけばよいのかを具体的な事例を交えてご紹介していきたい。
あかばね・まきこ
CSR Asia日本代表。さまざまな業種の多国籍企業でCSR担当として10年以上の経験を持つ。スターバックスコーヒージャパン、セールスフォース・ドットコム、日興アセットマネジメントの各社で関連部署の立ち上げを手がける。2002年にはスターバックスコーヒージャパンの社長賞受賞、06年には社員ボランティアの仕組みが評価され、セールスフォース・ドットコムをさわやか福祉財団の「ナイスサポート賞」受賞に導く。いずれの受賞も企業のCSRプログラムを本業とうまく統合させていくことが評価されたもの。セールスフォース・ドットコムではシンガポール支社でのCSR部署の立ち上げを経験。他にも日本以外ではタイ、韓国、中国でのCSRプロジェクト実施の実績がある。早稲田大学で政治学と生物学を修め、カリフォルニア大学リバーサイド校、タフツ大学、慶應義塾の各大学院で学ぶ。清泉女子学院大学、立教大学、慶應義塾大学、APABIS、ブリティッシュ・カウンシルをはじめ講演多数。
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