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中年になると否応なく増す「不要な存在感」の功罪 存在しているだけで発生する「うっとうしさ」

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  • pha 文筆家
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別に、お洒落になりたい、と思ったわけではない。中年男性があまりにもほったらかしの見た目をしていると、不審者だと思われて警戒されそうだからだ。

若い男子がボサボサの髪の毛でヨレヨレの服を着ていても、まあこの子は見た目に頓着していないんだな、と思われるだけだろう。

中年以降の男性がだらしない格好をしていると、なぜ危険な雰囲気になってしまうのだろうか。周囲を怯(おび)えさせないためには、ある程度のこざっぱりさを身につける必要があるらしい。 面倒だけど。

年をとると否応なく増す「存在感」

中年になると、ちゃんとした格好をしないと人を警戒させてしまうのは、年をとると存在感というものが否応なく増してしまうからではないだろうか。

若い人間は存在感が薄い。そのせいで軽く扱われたり、無視されたりしてしまいがちでもあるけれど、どんな場所にでもスッと溶け込みやすいというメリットもある。多少変な若い人間がいても、まあ若者だからしかたない、という理由でなんとなくスルーされる。

しかし年をとるにつれて、その人がどういうタイプの人間かということにかかわらず、自然に存在感というものが増してきてしまう。

年上の人間が場にいると、軽く扱いにくい。無視しづらい。いるだけで威圧感を放ってしまう。

権力というもののもっとも些細(ささい)な始まりは、その人がいるとなんとなく無視しづらいという雰囲気だ。年功序列というシステムが根強いのは、年上の人を軽く扱いにくいという人間の自然な感覚を基盤にしているからだ。

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