「アニメ頼りの日本映画」がアジアで直面した現実 アジア最大規模のジャンル映画祭で見えた課題
コメディやホラー、アクションなど、さまざまなジャンルの映画が出揃った『第28回プチョン国際ファンタスティック映画祭』。アジア最大規模のジャンル映画祭で、7月4日から14日まで韓国・プチョン市で開催された。
今年も日本からは気鋭の新作のほか、旧作を含め20作品ほどが上映。コメディ映画の巨匠として招待された三谷幸喜監督による、マスタークラス特別講演は会場のホールが満席となる盛況ぶりだった。
企画ピッチングで日本映画2本が受賞
映画祭に併設された国際マーケットでは、韓国と日本の映画産業の課題に関するセミナーが行われたほか、映像産業振興機構(VIPO)が支援する日本からの3組が国際共同製作および資金調達へ向けた企画ピッチングに参加。うち2組がアワードを受賞し、日本映画界に新たな風を吹かせた。
その一方で映画祭からは、アジア市場における日本の立ち位置など、課題も感じられた。現地で見えた実情と、アジアにおける日本映画界の未来について考える。
首都ソウル市と、国際空港を擁するインチョン市に挟まれた、プチョン市。そのプチョン市庁舎の緑豊かな中庭で、今年の映画祭のオープニングセレモニーが行われ、日本作品からは『夏目アラタの結婚』の堤幸彦監督や柳楽優弥、『スマホを落としただけなのに ~最終章~ ファイナル ハッキング ゲーム』の中田秀夫監督や、元IZ*ONEのクォン・ウンビなどが参加した。
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