トランプ「副大統領候補」その知られざる"転換" トランプを「文化的ヘロイン」と呼んだ過去も
ドナルド・トランプは約9年間、共和党政治の特異な顔であり、「Make America Great Again(MAGA、アメリカを再び偉大に)」運動の紛れもない指導者であった。そして、7月15日、トランプ前大統領は後継者の指名に限りなく近づいた。
40歳年下の1期目の上院議員
トランプがJ・D・バンスを副大統領として伴走者に選んだことによって、トランプの40歳近く年下の政治家であり、1期目の上院議員はそう遠くない将来の共和党の最前線に即座に押し上げられた。
憲法修正第22条は、何人も2回以上大統領に当選してはならないと定めており、11月に当選した場合、78歳のトランプはあと1期しか務めることができない。その短い任期は、共和党を徹底的に変貌させた1人の男と切っても切れない関係にある運動、「トランプ主義」において次に何が起こるのかという問題に、特別な緊張感を与えている。
39歳のバンスは、主要な大統領候補の切符を手にした最初のミレニアル世代であり、海兵隊の退役軍人であり、徹底的なMAGA愛好家として生まれ変わった政治家である。
ここ数カ月、バンスがメインストリームのニュースでもトランプ主義とトランプを積極的に擁護したことが、ふさわしい後継者として目立つきっかけとなった。