「リビングが正解?」集中できる自宅学習のコツ 「座り心地のよいイス」は勉強の必須アイテム

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大人も長く座っていることができない木の椅子で、子どもが集中して勉強をすることは難しいでしょう。

すぐに席を立ってしまう子の場合、単純に椅子が合っていないことも少なくありません。子どもが勉強をするときには、座り心地がよい椅子、疲れにくい椅子を選んであげることが重要なのです。

また、勉強用の椅子を購入する際は、成長に合わせて調整できる、長持ちする椅子がおすすめです。大人も使えるような椅子であれば買い直しがいらないので、お金の無駄もなくなりますよ。

椅子
(画像:『集中力 やる気 学力がアップする 頭のよい子が育つ家のしかけ』より)

ラックを使って、自由に移動!勉強に「フリーアドレス制」を導入しよう

「うちの子は集中力が続かなくて……」とお悩みのご家庭は、環境をどんどん変えて、子どもが飽きずに取り組めるしくみを取り入れてみましょう。

最近のオフィスでは、「フリーアドレス制」を導入するところも増えてきているので、子どもたちが勉強するときも、ぜひ、この「フリーアドレス制」を活用してみませんか? 

フリーアドレス制とは、固定席をもたずに好きな席で働くワークスタイルのことです。

【勉強にフリーアドレス制を取り入れる方法】
・自分専用のキャスターつきのラックやトレーを用意する
・ラック(トレー)のなかに勉強に使う筆記用具などを入れておく
・教科書やプリントもまとめて保管
・リビングや子ども部屋などに、ラックが移動できる空間を準備する

「今日は気分を変えてここでやろう」「今日から、フリーアドレス制にしよう」と場所を移動して取り組むことで、気持ちが乗ってくる子どもも多いので、ぜひ試してみてくださいね。

リビング学習では、ダイニングテーブルの上に自分のものをずっと置きっぱなしにしてしまう子もいるので、「共用の場所を使うときはきれいに片づける」という習慣が身につけられるように、家庭内でもうながしましょう。

『集中力 やる気 学力がアップする 頭のよい子が 育つ家のしかけ』書影
『集中力 やる気 学力がアップする 頭のよい子が育つ家のしかけ』(日本文芸社)。書影をクリックするとAmazonのサイトにジャンプします

整理整頓を学ぶうえでも、「フリーアドレス制」の導入はおすすめです。

■きょうだい全員が落ち着く環境を見つけよう

きょうだいが多い場合は、1台の机をみんなで共有しているご家庭もあります。これはフリーアドレス制の変化版のようなものです。

このご家庭では、学習机を共用にしたことで、お子さんたちが机の上を片づけられるようになったそうです。きょうだいがいる場合は、相手の様子に左右されることもあるので、できるだけお互いにとってよい環境を整えてあげましょう。

勉強部屋
(画像:『集中力 やる気 学力がアップする 頭のよい子が育つ家のしかけ』より)

「ずっと同じ場所がいい」という子の場合は、無理に移動する必要はありません。フリーアドレス制にする場合も、ご家庭によって一長一短があるはずなので、子どもたちに本当に合っているのか、いろいろなパターンを試してみてください。

石田 勝紀 教育デザインラボ代表理事、教育評論家

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いしだ かつのり / Katsunori Ishida

1968年横浜生まれ。20歳で起業し、学習塾を創業。4000人以上の生徒に直接指導。講演会やセミナーを含め、5万人以上を指導。現在は「日本から 勉強が嫌いな子を1人残らずなくしたい」と、Mama Cafe、執筆、講演を精力的に行う。国際経営学修士(MBA)、教育学修士。著書に『子ども手帳』『子どもを叱り続ける人が知らない「5つの原則」』、『子どもの自己肯定感を高める10の魔法のことば』ほか多数。

講演、執筆相談はこちらから。

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