釧路が都心からの滞在体験で断トツ人気の理由 夏の最高気温は東京より10度、札幌より5度低い
釧路市の長期滞在者の割合は60~80代にかけてのシニア層が約1800人と全体の9割近くを占めている。特徴は、大手旅行社が主催する9泊10日のツアーで訪れ、ホテルに滞在した人が742人(533組、延べ滞在日数7262日=2023年度)いることだ。このツアーで釧路の夏を体験し、翌年からリピーターとなってホテルではなく長期滞在施設を利用するといったケースが増えているという。
釧路市の対応も積極的だ。同市では長期滞在をきっかけに2拠点生活や移住を促進するために、地元不動産、ホテル、交通事業者などが連携して「くしろ長期滞在ビジネス研究会」を設置し、さまざまなサポートを行っている。
ホームページサイトを開くと「ーくしろでの滞在・移住を応援する情報サイトー 北海道涼しいくしろで避暑生活」とのタイトルが目に飛び込んでくる。その中で「長期滞在施設」「くしろってこんなマチ」「滞在中のお役立ち情報」「移住情報」などのコーナーがある。
気になる滞在用の物件は?
まず、長期滞在用の施設にはどんな物件があるのか、サイト内で検証してみた。
スーツケース一つで行ってもすぐに暮らせる環境になっている。賃料が20万円以上と、地方にしては高く感じるが、光熱費込みだったり、家具や家電製品付きであることを考えれば、ホテルに1カ月宿泊するよりは安い。長期滞在者向けの地域学習講座やさまざまなイベントも開催され、市民感覚で暮らすことが可能だ。
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