81歳のバイデン大統領が左派にたたかれ続ける訳 ネタニヤフ首相と犬猿の仲、股裂き状態

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バイデン米大統領は2024年5月上旬、イスラエル軍がガザ南部ラファに侵攻すればそのための「武器を供与しない」と述べ、人口密集地での軍事作戦は支援しない方針をネタニヤフ首相に伝えました。武器供与は同盟の要です。ネタニヤフは翌日、「国際社会からの圧力で自衛をやめることはない」「必要があれば単独で戦う」と返し、トランプ前大統領は「バイデンはイスラエルを見捨てた」と批判しました。

ネタニヤフ政権のようなユダヤ教極右に支えられる連立政権が長く続くと、国際法や国際協調を重視する民主党の大統領との対立が続き、同盟の軋みは大きくなっていきそうです。
トランプ再登板なら、左派の批判を気にする必要はありません。イランの脅威、対サウジ接近を軸に、右派政権の強硬策も容認しそうです。

国際刑事裁判所がイスラエル首相、ハマス幹部に逮捕状請求

国際刑事裁判所(ICC、ハーグ、赤根智子所長)のカーン主任検察官は5月20日、戦争犯罪と人道に対する罪の容疑で、イスラエルのネタニヤフ首相とガラント国防相、イスラム主義組織ハマスの幹部3人の逮捕状を請求しました。

首相と国防相には「戦闘の手段に市民の飢餓を使用」「意図的に市民を攻撃し殺害」を容疑事実に挙げ、人道支援物資の遮断で食料・水・燃料・医薬品など「生存に欠かせない物資」を奪って死亡させた容疑なども挙げました。

逮捕状を請求されたハマス幹部は、ガザ地区の指導者ヤヒヤ・シンワル、軍事部門カッサム旅団のモハメド・デイフ司令官、カタール在住の政治部門指導者イスマイル・ハニヤ。容疑は2023年10月7日の越境攻撃によるイスラエル市民ら「数百人の殺害、根絶」「245人以上の人質拘束」「レイプなどの性暴力、拷問、残酷な扱い」とされ、人質への性暴力なども挙げました。

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