「一言で言うと認識が甘い、ということだ」。公取委下請取引調査室の大澤一之・上席下請取引検査官は、TCDを厳しく批判する。TCDは金型費用の未払いにおいて、金型の保管費が部品の購入費用に含まれていると誤認。不当返品では取引先による出荷前検査が、下請法で定義する品質検査などに該当すると誤った認識で運用をしていたという。
大澤検査官は「金型の無償保管や不当返品は取引慣行になってしまっているケースも多く、非常にオーソドックスなケースとも言える。経営者はしっかり法律の中身を理解してほしい」と呼びかける。実際、金型の無償保管はサンケン電気やサンデン、ニデック子会社「ニデックテクノモータ」などが、不当返品はコストコホールセールジャパンなどが、公取委からの勧告を受けている。
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