目標を達成する人は、心をこう鍛えている! 意志力を鍛えるための「日常の習慣」

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ウィルパワーが消耗してしまうと、何か有意義な目標を立てても、最後まで続きません。別のことについ目がいって、上の空になってしまうことがあります。

食べ過ぎや飲み過ぎ、遊びすぎや買い物のしすぎ、さらにはタバコの吸いすぎにも関係しています。アルコールやギャンブルの中毒を招くこともあります。

ウィルパワーはいかに高めるかだけでなく、いかに消耗させないかも同じぐらい大事なのです。

マシュマロテストの驚くべき結果

『なぜ、一流の人は不安でも強気でいられるのか?』(SBクリエイティブ)画像をクリックするとアマゾンのサイトにジャンプします。

誘惑に負けない自制心の大切さを実証する有名な研究として、アメリカ・スタンフォード大学のウォルター・ミシェル博士が行った「マシュマロテスト」があります。

これは、おいしそうなマシュマロを目の前にした幼児が、その誘惑を我慢することができたら、ご褒美に目の前のマシュマロに加えて、さらにもうひとつのマシュマロをもらえるという実験です。Youtubeでも、懸命に我慢する子どもたちのほほえましい様子を、隠しビデオで撮影された様子が流されています。「marshmallow test」で検索して、ご覧ください。

『マシュマロ・テスト 成功する子、しない子』(早川書房)でも書かれているように、この研究が画期的だったのは、その後の追跡調査により、4歳のときにマシュマロを我慢することができた子どもたちは、大学受験時の試験結果が優れていたという事実が確認されたことです。つまり、欲求の充足を遅らせる子どもの自制心と意志の力は、その後の学業成績や社会的な成功を左右することがわかったのです。

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