③常識からズラす
企画中の商品やサービスについて、それにまつわる常識をまず考えます。そして、あえて「もしそうじゃなかったら?」と問いかけて、常識から外れた新しいアイデアを考えるというお作法です。常識とは脳にすりこまれたフレームですから、通常は常識から外れた発想なんてなかなかできません。つまり、みんなと違うことを考えることが新しいアイデアにつながります。
常識からズラしたマジシンの例として思い出すのは、ある営業職の女性から、残り3カ月に迫った今期の予算達成について相談を受けたときのことです。
「受注から納品まで3カ月かかるので、あと数日で商談をまとめなければ予算を達成できないんです」という彼女に、「受注生産が常識だと思いますが、いま手元にある在庫で”格安・即納”といった売り方をしたらダメですか」と聞いてみると、「そうか!その手がありました!」と見事に予算を達成されたことがありました。
第3の思考法、マジカルシンキングのコツは「こうしたらもっとおもしろくなるんじゃないかな?」という姿勢だと思います。思考法ってどこかシリアスに考えられがちですが、まずは自ら楽しんでマジシンのお作法を使ってみてください。
「ハッピーの思考法」の時代がやってきた
割り算思考のロジカルシンキング、引き算思考のクリティカルシンキングと、これまでの思考法は競争に打ち勝つために逆算する、シリアスな思考法としてオトコ臭い研究がされてきたような気がします。だから、書店に並ぶ”ロジシン本”や”クリシン本”の多くは、どこか女性がとっつきにくい印象があるのだと思います。
競争に打ち勝つのでなく、みんなを幸せにする「ハッピーの思考法」の時代がやってきたと感じています。今回ご紹介したマジカルシンキングはもちろん、ロジシンもクリシンもこれからはもっとハッピーに使う思考法に模様替えする必要があるのではないでしょうか。
オトコまさりのリーダー役を演じていたある女性が、こんな言葉を残していました。ひょっとしたら彼女もこんな「ハッピーの思考法」の時代が来ることを待っていたのかもしれません。
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