スーパーのチラシを見る人の投資力が上がる理由 日々の価格チェックがなぜ投資に役立つのか
スーパーの折り込みチラシにある食品こそ、注目すべき商品です。特に生鮮食品は、天候や収穫量によって値段が左右されやすく、市場の動きとの関係性もわかりやすく出るからです。
たとえばレタスを思い浮かべてください。冬期は値段も高く、一玉250〜300円ということもザラ。しばらくして安定して採れるようになると、一玉100〜150円くらいまで下がり、手に取りやすい価格になってきます(2024年時点)。
そのほかの野菜も同様で、年中収穫できる野菜は別ですが、季節野菜は価格の変動があります。天候に恵まれて豊作となったときは価格が下がりやすくなり、反対に、台風などの災害で被害を受けたときは価格が上がりやすくなります。
野菜や肉の値段から投資のシミュレーションができる
スーパーのチラシで食品(特に生鮮品)を見ていると、「今日はサンマが安い」「あれ、牛肉が高くなっている」など、意識的に価格をチェックするようになります。それが、結果的に投資力を鍛えることにつながるのです。
野菜の値段が上がる要因は天候以外も考えられます。たとえば戦争が始まってしまい、燃料となる原油価格が上がると、野菜の値段も上がることがあります。原油価格が上がると、野菜を収穫する機械の燃料代や輸送費が上がるからです。原油は先物の投資商品としても扱われており、実は間接的に投資商品の値動きを知ることと関係しているのです。
もっと言えば、野菜を原料に加工食品を作っている企業は材料費が上がるので、利益が減って業績悪化=株価が下落する、というところまで想像することができます。チラシに載っている商品から、投資のシミュレーションができるのです。