「健診でお馴染み」でも、絶対に"放置NG"の数値 自覚症状がなくても「命に直結する」と心得て
健康診断の数値やポッコリおなかが気になるのに、なかなか続かないのは、中性脂肪・コレステロールが、いますぐに重大な何かの問題になるという実感がないからではないでしょうか?
ですが、これらを放置すると「死に直結する」と聞くとどうでしょうか。
次のグラフは、厚生労働省が発表している令和4年の出生率や死亡者数を調査した資料をもとに作ったものです。
※外部配信先では図表を全部閲覧できない場合があります。その際は東洋経済オンライン内でお読みください
このグラフを見ると、日本人の死亡原因の第2位には「心疾患」(14.8%)、第4位に「脳血管疾患」(6.8%)が入っています。これらを合わせると、21.6%。つまり、1年で亡くなられている方の5人に1人が、動脈硬化による心臓や脳の病気で亡くなっているのです。
人数でいうと、1年間に約34万もの方が亡くなられています。これらの病気は、まさにコレステロールや中性脂肪などの脂質異常症、さらには肥満などが大きく関わっています。
時限爆弾のような「悪魔のあぶら」
さらに恐ろしい話をします。
近年では、コレステロールの値・血圧などの検査値を入れると、今後10年の間にどれくらいの確率で心筋梗塞や狭心症を発症するか予測できるwebサイトがあります。(参照:動脈硬化性疾患発症予測ツール これりすくんWeb版)
たとえば、60歳男性で、悪玉(LDL)コレステロールが150㎎/dL、善玉(HDL)コレステロールが30㎎/dL、中性脂肪が160㎎/dLだったとします。さらに、血圧も高めで、喫煙習慣もある、さらに血糖値も高めであるとなると、10年の間に、17%の確率で心筋梗塞や狭心症を引き起こす可能性があるのです。
無料会員登録はこちら
ログインはこちら