それでもギリシャを救うには何が必要か

押しつけの構造改革では意味がない

天を仰ぐしかないギリシャのチプラス首相(Reuters/Christian Hartmann)

ギリシャ危機は深刻化しているが、構造調整プログラムを成功させるためには、援助を受ける国自体がしっかりしなければならないと理解することが重要である。

ベストなシナリオは、債務国の政府が政策転換を提案し、IMF(国際通貨基金)が債務国に適したプログラムの組み立てを手伝い、実行にお墨付きを与えるものだ。プログラムを外部から押し付けることはまったく効果的でない。改革が実行されるには、ギリシャの政府と有権者が改革を信用しなければならない。

構造改革を白か黒かで判断するな

左派は長らく、構造改革プログラムに疑いの目を向け、IMFや世界銀行は新自由主義派による市場原理にとらわれている、と批判してきた。批判にはある程度の真実が含まれているが、誇張されている。

構造改革では労働市場の流動化政策を後押ししている。しかし、こういった措置を白か黒かで判断する過ちを犯してはならない。若い労働力を排除する二重労働市場を壊すことは、全従業員を簡単に解雇できるようにすることとは大きく異なる。年金制度を持続させることは、年金の給付を渋ることとイコールにはならない。税金の制度をシンプルかつ公平にすることは、すべての税金を増税することと同じではない。

近年、構造改革に反対の立場の人たちが風変わりな反対意見を前面に押し出している。最も顕著なのが、政策金利がゼロの際のデフレによる問題を引き合いに出している。

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