モデル冨永愛が40代で見つけた「割と幸せ」な自分 「先を読まず、流れに身を任せて楽しみたい」

著者フォロー
ブックマーク

記事をマイページに保存
できます。
無料会員登録はこちら
はこちら

印刷ページの表示はログインが必要です。

無料会員登録はこちら

はこちら

縮小

冨永さんのいう余力は、「心の余力」だという。

「時間と心ってリンクしてるじゃないですか。だからまずは時間をとって、心のバランスを整える。

本来だったら、40代以降って予測できないことばっかりのはずなんですよね。今ちょうどプレ更年期だし、その先には更年期がやって来るし。これから先、もう20代のエネルギーが戻らないことだけはわかっているから」

「子育ても仕事も100%手に入れるのは不可能」

私たちから見える冨永さんは、いつも美しく、真っ直ぐで、ストイック。高いプロ意識を持ち、いつも新たな挑戦を続けている。しかし、当然ながらその裏ではさまざまな葛藤を抱え、それらを乗り越えて今がある。

現代の女性がほしいと願う、すべての成功を手に入れているかのように見える冨永さんだが、「子育ても仕事も100%手に入れるのは不可能」だと断言する。

「出産も、育児中の休業も、後悔はまったくない。でも確実に失ったものはある」と冨永さん。

冨永愛さん
おだやかな笑顔を見せる冨永愛さん(写真:谷川真紀子撮影)

「出産にしても、モデルは見た目を一番気にする仕事なので、お腹が大きかったらできないこともあるし、フィジカル的に飛行機で移動する仕事はできない。だからこそ、断らざるを得なかったいくつもの仕事がある。出産で休んだのは半年間でしたけど、モデルとしてのピーク時に出産したから。それを取り戻すことはできませんね」

30代では子どもとの時間を優先するため、約3年間休業した。「納得はしてる。でも、確実に失ったものはあるなという感じが、自分の中にはある。これは悔いというものではなく、女性特有の悩みでもあると今は捉えています」

関連記事
トピックボードAD
ライフの人気記事
トレンドライブラリーAD
連載一覧
連載一覧はこちら
人気の動画
【動物研究家】パンク町田に密着し、知られざる一面に迫る
【動物研究家】パンク町田に密着し、知られざる一面に迫る
作家・角田光代と考える、激動の時代に「物語」が果たす役割
作家・角田光代と考える、激動の時代に「物語」が果たす役割
作家・角田光代と考える、『源氏物語』が現代人に語りかけるもの
作家・角田光代と考える、『源氏物語』が現代人に語りかけるもの
広告収入減に株主の圧力増大、テレビ局が直面する生存競争
広告収入減に株主の圧力増大、テレビ局が直面する生存競争
会員記事アクセスランキング
  • 1時間
  • 24時間
  • 週間
  • 月間
トレンドウォッチAD
東洋経済education×ICT