モデル冨永愛が40代で見つけた「割と幸せ」な自分 「先を読まず、流れに身を任せて楽しみたい」

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「自分だけのためではなく、後進や業界のことも考えていかなきゃいけない年齢になった。日本の中だけで考えても、モデル業界も20年以上前からずっと右肩下がりになっていて、モデルという職業に良い未来が見えてこないんですよね。

モデル一本だと生きづらい状況になっているけれど、自分はおかげさまでいろいろと活動させてもらっている。この経験をうまく、後に続く彼らのために活かせられればいいなという思いです」

「先は読まない」が準備はする

年齢を重ねるに従い、選択肢や可能性はどんどん狭まっていく。10代や20代に比べて、そう感じているミドル世代の人は少なくないだろう。しかし、「可能性はどの世代にでもあると思う。先は読めない。読みたくもない。流れに身を任せて、それを楽しみたいとずっと思っている」と冨永さん。

冨永愛さん
冨永 愛(とみなが・あい)/17歳でNYコレクションにてデビューして以後、世界の第一線でトップモデルとして活躍。モデルのほかテレビやラジオパーソナリティ、イベント、俳優などさまざまな分野にも精力的に挑戦。2023年から放送されたNHKドラマ10『大奥』では吉宗役として主演を務め話題となった。日本人として唯一無二のキャリアをもつスーパーモデルとして、チャリティ・社会貢献活動や日本の伝統文化を伝える活動など、その活躍の場をクリエイティブに広げている(写真:谷川真紀子撮影)

「2〜3年先ぐらいは読めるというか、考えているんですけど、その先は考えていない。考えられない。

その時に何があるかわからないし、どんな巡り合わせがあるかもわからない。それによってすごい運命って変わってしまうから。それこそ、本にも書いたように、もう一度出産するかもしれないし。

10年先の自分がわからないというのは、20代の時から一緒。そういう性格なんだなって、今は思っている。10年先の自分を知りたくないというか、どうでもいいじゃんって。過去の私は、今の自分をまったく予測していなかったわけだし」

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