モデル冨永愛が40代で見つけた「割と幸せ」な自分 「先を読まず、流れに身を任せて楽しみたい」

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一方、冨永さんは「これまでの人生はとんでもなく運に恵まれていた」というが、もちろんそれだけではない。

例えば、先述のドラマ『大奥』。

「ずっと時代劇に出演したかった。(中略)時代劇に出るなら馬に乗れた方がいい。剣も使えた方がいい。そう考えて、個人的に馬術や殺陣を習うようになった。なんのオファーもないのに、だ。でも、声がかかってからじゃ間に合わないから。」(『冨永 愛 新・幸福論 生きたいように生きる』から抜粋)

モデル業中心の生活の中で、なんの保証も、確約もない未来のために、馬術と殺陣を習う。その信念と行動力に、驚かずにはいられない。

「それって(未来の)予測ではなく、準備ですよね。なんか不思議なんですけど、勝手に自分を信じているところがあって。やれるでしょ、だからオファーが来るでしょって思ってた」

「生きたいように生きる」

予測はできないけれど、いつでも動ける状態は作る。だからこそ、チャンスがきた時にしっかりと掴むことができ、その結果「運が良かった」と言えるのだ。

冨永 愛 新・幸福論 生きたいように生きる
『冨永 愛 新・幸福論 生きたいように生きる』(主婦の友社)。書影をクリックするとAmazonのサイトにジャンプします

「でも、仕事の準備はできていても、年齢を重ねる準備は全然できてないですね。今は、今の自分を健康に保つことで精一杯。女性ホルモンとか、プレ更年期とか、これからどうなっていくかはわからない。

とりあえず今の自分が健康で、ちゃんと働けて、ちゃんと遊べる体でいるっていうこと。

基本、私はもちろん仕事は大切だけれど、プライベートで遊ぶ時間も同じくらい大切。仕事のためだけに生きているわけではないから。息子ももうすぐ20歳になり、子育てもまもなく終わる。ここから自分の時間がもっと増えてくるから、ちゃんと遊べる自分でいたいと思う」

仕事も、プライベートも、まさに「生きたいように生きる」。人々が“冨永愛”に魅せられる理由が、この言葉には詰まっている。

【記事中写真すべて】ヘア&メイク:美舟(SIGNO)、スタイリング:SOHEI YOSHIDA(SIGNO)、衣装協力:シャツ、パンツ、シューズ、アクセサリーすべてバーバリー /バーバリー・ジャパン

【写真】「生き方に正しいも間違いもない。生きたいように生きればいい」を体現するモデル冨永愛さん(5枚)

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吉田 理栄子 ライター/エディター

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よしだ りえこ / Rieko Yoshida

1975年生まれ。徳島県出身。早稲田大学第一文学部卒業後、旅行系出版社などを経て、情報誌編集長就任。産後半年で復職するも、ワークライフバランスに悩み、1年半の試行錯誤の末、2015年秋からフリーランスに転身。一般社団法人美人化計画理事。女性の健康、生き方、働き方などを中心に執筆中。

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